おはようございます! 今日もさわやかな五月晴れです。 仏教の言葉に”縁なき衆生は度し難し”というのがあります。 人の言葉を聞き入れないものは救いようがないという意味のようです。 私たちはこの教えを他人を説得するのをあきらめる理由によく使っています。 言うべきことは言った、聞くか聞かないかは相手の問題で、 聞かないあの人はしょせん縁なき衆生、これ以上の面倒は見きれない。 そう自分を納得させている場合が少なくありません。 しかしよく考えてみると、この教えのポイントは縁なき衆生と 結論づける前にどれだけ親身を尽くしたかにあるようです。 たとえば人に注意する場合でも、一回言って分からなければ二回三回言う。 四回言っても分からなければ、少し一服して又言ってみる。 そういうことを三べんは繰り返し、それでもだめならば、 くよくよせずにあきらめる。 尽くすべき努力を尽くさず、この言葉を自分に都合良く 用いていないか改めて省みたいものです。