おはようございます! 雨は降っていませんが今朝もどんよりとした日が続いています。 日中雨が降らないと温度も上がり、湿度が高くたまりません。 忙しい中に古典をひもどきますと、ほっとします。 「和敬清寂」は茶道の祖とされる村田珠光が創唱したものといわれ、 茶道の規範とか真髄といわれています。 「和」とは、なごやか・やわらぐ・おだやかという意味で、 煩悩の根本である貪欲・瞋恚(怒り恨む)・愚痴(知恵がなく愚か)の 「三毒」が取り除かれた心の状態です。 「敬」とは慎む・敬うということで、雑念・妄想のない 一心不乱の心境を意味しています。 「清」は、清い・静か・涼しい・明らかという意味です。 「寂」とは静か・寂しい・安らかという意味です。 この「和敬清寂」の四字は根源的には寂の一字に帰するもので、 茶道の原則を表した句で,禅の真髄を表したものとして 味わい深いものがあります。 一芸に秀で、真髄をつかんだ人の言葉には心の奥底に響くものがあります。 日々忙しさに振り回され、大切な原点を忘れがちになりやすいだけに 一日のどこかで、古典をひもどき、自分を見つめなおしたいものです。