おはようございます! 昨夜友達と飲み過ぎ、少し寝坊しました。 梅雨とは言いながら、毎日よく雨が降ります。 中国人は記録マニアといわれるくらい、歴史の記録に 異常な執念を燃やしてきた民族です。 その結果膨大な記録が残されているが、それらの中核をなしているのが 漢代の歴史家司馬遷の「史記」です。 司馬遷は「太史令」といって、朝廷の天文や記録を司る家に生まれました。 父親の代から歴史書の記述に取りかかっていたが、 その完成は息子の司馬遷の手に託されます。 ところがそこで思いもよらぬ事件が起こります。 敗軍の将を弁護したことで皇帝の怒りを買い、宮刑に処されました。 宮刑とは男のシンボルを切り取る刑罰で、士人にとってこれ以上の 辱めはありません。 しかし司馬遷は恥辱に耐えて生き残りました。 思いはただ一つ父親から託された歴史書の完成です。 こういう経緯でまとめられたのが「史記」です。 人間に対する鋭い洞察の目が光っており、人間の運命に対する 共感と慟哭があります。 「史記」は読めば読むほど味のある本です。