おはようございます! 二日市のお寺で朝を迎えています。土曜日から3泊4日の聴聞でお寺にこもりきりです。 20年ぶりの3度目の聴聞です。朝からお寺の鐘がなります。良い音で心にしみます お寺の紅梅や白梅八分先くらいで見事で今が美しい時のようです。聴聞中は一歩も外に出れ ません。朝6時半からお寺のお勤めがあります。昨日は日曜日でしたが100名くらいのご同行が お参りに来られていました。正信偈のお経から始まり御文の朗読やご住職の法話もあります。 お経も全員で唱和すると独特のハーモニーがあり美しく,心に入ります。お経も毎日唱える事で 自然に覚えます。お経を聞くだけでは何を言っているのかチンプンカンプンですが原文を見ると 漢文になっているので理解出来ます。浄土真宗の教えのエキスが書かれています。 このお寺は100年以上の歴史のあるお寺で,お坊さんも50人くらい居られ,信者の方も 50世帯くらいの人がお寺の中に住んでおられます。全国でも余り例のない事だと思います。 若い人もいますがご年配の人も老後を心静かに余生をお寺で送られています。周りにご同行の方 沢山居られ安心して暮らしておられる姿が印象的です。独居老人問題の一つの道にも思えます。 聴聞はお寺在住の在家の方に指導を受けています。人生経験豊かな信心深い80歳くらいの先輩 です。普段は優しい人達ですが聴聞では別人のように厳しくなられます。「仏説父母恩重経」と いうお経本をもとに自分の原点を照らし出し,何が課題かを考えさせられます。 人間の本来は父母が原点である。両親のおかげで生を受け,一人前になるまで計り知れない恩を 受けている。この恩にどう報恩するかが何よりも大切である。この教えに照らし自分のこれまでの 人生を見つめ直し何が問題かを考えさせられています。禅問答と同じで、いくら考えをぶつけても 未だ駄目だと厳しくはねられています。普段深く考えていませんでしたのでこの機会にしっかり 自分を見つめ直す覚悟です。厳しい師匠に恵まれ大変ですけど有り難い事です。