おはようございます!
今朝も元気に静かな朝を迎えています。3月に入り一斉に梅も満開になっています。きれいです。
高校時代から読み始め今も折あるたびに読み返している「菜根譚」をご紹介します。父の愛読書で
何時も繰り返し読んでいた姿よく覚えています。菜根譚を書いたのは洪自誠という人で室町末期か
ら江戸のはじめぐらいに生きた人で「菜根譚」の文章は主に老荘思想の道教から取られています。
もう一つはは仏教の禅の中から、さらに儒教の中からも取られています。菜根譚という書名は「人
常に菜根を咬みうれば、すなわち百事をなすべし」という汪信民という人の言葉からとったと言わ
れます。質素な生活をしてもいい、貧乏になっても構わないという覚悟さえ出来れば「百事」、い
ろいろなことが平気でできるということです。
菜根譚は東洋の古典の思想をそのまま写したのではなく、洪自誠が要点を自分で全部書き換えてい
ます。この書き換えが実に見事で、漢文としても素晴らしい文章になっています。一言一語が詩に
なっていて心にしみいります。何かの時に自然に出て来る言葉沢山あります。
私も菜根譚若い時から折あるたびに読み返しています。菜根譚多くの人が解説本出しています。
これまで嬉しい時、悲しい時、得意の時、絶望の時夫々菜根譚によって救われてきました。日々の
生活をしっかり味わっていくことの大切さを学びました。洪自誠は人間通で人の心の奥の奥までよ
く見ています。菜根譚の中にある「順逆一視」という言葉若い時から座右の銘にしています。順境
の時、思うようになる時が一番危ない時で、逆境で思うようにならず、どうにもならない時が一番
自分を鍛えてくれる大切なこととの教えこれからも噛み締めていかねばと心新たにしています。
日々様々なこと起こります。座標軸になる座右の書を持つことの大切さを痛感します。