おはようございます!
今朝も元気に静かな朝を迎えています。昨日来寒い日続いています。温度差大きく要注意です。梅も満開になり春もすぐそばまで来ています。自然の独特のリズムを生活に取り入れたいものです。1日、1週間、1ヶ月、一年のサイクルを見ていても不思議な力で動いています。人間の力超えた大きな力を感じます。知らない、大きな世界があります。改めて身の回りを見回しても考えると分からないことばかりです。
最近曽野綾子氏の「人間の分際」を読み返しています。80歳を過ぎておられますが独特の人生観、自然観を持っておられ、人間を深く洞察されていて目を開かせられます。スポーツの世界では「努力すれば必ず報いられる」などという美談が溢れている。しかし著者の体験によれば、いくら努力してもダメなことは実に多いという。つまり努力でなしうることには限度があり、人間はその分際(身の程)を心得ない限り、決して幸福には暮らせないのだ。「すべてのものには分際がある」「老いと死がなければ、人間は謙虚になれない」「他人を傷つけずに生きることはできない」等々作家として60年以上、世の中と人間を見つめてきた著者の知恵を凝縮した一冊です。逆説的に聞こえるけど、よく噛み締めるとなるほどこんな見方、感じ方もあるかと驚きがあります。自分を深く洞察することなかなか出来るものではありません。様々な言葉、考えに触れこんな見方考え方あるのかと驚きです。 作家とは大変な仕事と思います。曽野氏は膨大な著書を書かれています。幅広いジャンルを扱っています。簡潔な分かりやすい言葉で本質をグサリと表現されます。自分、人間をよく見ておられます。視点、立場を変えることで世界広がり、変わります。自分という壺中を深く見つめていく中に広い世界へ導かれていく気持ちです。年は取ってきましたが知らない世界ばかりです。世界は広く、深いです。いろいろな世界に触れてみたいものです。