おはようございます! 今朝も元気に静かな朝を迎えています。昨日読んだ「ビジョナリーカンパニー」に心に残る一節あり紹介します。

 滅多に与えられない黒帯をとうとう受け取れる事になった武道家が、師範の前にひざまずいた。何年にもわたる苦しい修行によって、ようやく頂点に立つことが出来るのである。「黒帯を受け取る前に、もう一つ、最後の試練がある」と、師範が言った。「準備はできています」と武道家は答えた。もう一回、試合をすることになるのだろうと考えていた。「大切な質問に答えてもらわなければならない。黒帯の本当の意味は何なのか」「旅の終わりです。これまでの厳しい修行に対する当然の褒賞です」。

 師範は押し黙っていた。この答えに満足していない様子だった。しばらく経って、師範は口を開いた。「まだ黒帯を与えるわけにはいかないようだ。一年後に来なさい」。一年経って、武道家は再び師範の前にひざまずいた。「黒帯の本当の意味は何なのか」「武道で卓越した技を持ち、頂上に達したことを示すものです」。師範は押し黙って、それに続く言葉を待っていた。この答えにも満足していないようすだった。しばらくたって、師範は口を開いた。「まだ黒帯を与えるわけにはいかないようだ。一年後に来なさい」。

 一年経って、武道家はまた師範の前にひざまずいた。師範は同じ質問を繰り返した。「黒帯の本当の意味は何なのか」。「黒帯は出発点です。常に高い目標を目指して、終わることなく続く修行と稽古の旅の出発点です。「そうだ、ようやく黒帯に値するようになったようだ。修行はこれから始まる。

 私は高校時代まで柔道をかじりました。ここまで深く考えたことありませんでした。この言葉に接した時武道に限らずどの世界もこの考え通じるものあります。どの世界もこれで良いということはなく、一生かかって精進していかねばなりません。経営改善の取り組み生涯の課題です。一生かけて力の限り精進したいと思います。